昨今のコロナに関してマスクの需要と供給量を考えてみた
最近引っ越して団地みたいな集合住宅住まいになり、DIYが全くできていない今日この頃。
新型コロナウイルスの関係で気楽な外出もままならい中、布マスクが2枚配られるらしいニュースが配信されてびっくり。
普通のマスク配れや!と思った人多いのではないでしょうか。
ガーゼマスクが「洗って繰り返し使える」ことをアピールしていましたが、なんでガーゼマスク!
まぁ批判がすごいわけですが、ふと思ったわけです。
「マスクは、今後もずっと需要を満たす量が供給される見込みないんじゃね。。。」
もしや、そのためのガーゼマスクじゃないのか。
ちなみに私は、くれるなら喜んで貰う派ですw
ということで、マスク(一般向け)の需要量と供給量を素人が計算してみました。
(DIYできないから、これぐらいしかやることがない。)
1. 供給量について
まず初めに、マスクの供給量からですが、経済産業省のHPに最近の枚数が掲載されています。
マスクや消毒液やトイレットペーパーの状況 ~不足を解消するために官民連携して対応中です~ (METI/経済産業省)
「マスクについては、政府として生産設備への投資を支援するなど取組を進めてきた結果、電機メーカーのシャープがマスク生産を開始するなど、先月は通常の需要を上回る月6億枚を超える供給を行ったところです。更なる増産を支援し、月7億枚を超える供給を確保する見込みです。
ということで、全供給量は7億枚/月として、取り扱います。 しかしながら、生産(輸入含)したすべてのマスクが一般向けではありませんので、ここから一般向けの数字を出す必要があります。
参考にしたのが、「一般社団法人 日本衛生材料工業連合会」のHPです。
一般社団法人 日本衛生材料工業連合会 | 統計情報
ここのグラフに過去に生産(輸入含)したマスクの内訳が掲載されています。最新は2018年ですので、この数字を使用すると、
2018年の生産量(輸入含)は年間当たり、55億3800万ですが、そのうち産業・医療用は12億5400万枚/年(1億450万枚/月)です。
医療用の需要はあまり変化していないように感じますので、そのままこの数字を使うことにします。
ということで、一般への供給量は、総理発表の7億枚/月から、産業・医療用の1億450万枚/月を引いて、5億9550万枚/月となりました。
今回は、1枚単位ではなく、実際に手元に欲しい「箱」単位で計算したいので、一般的に1箱50枚入りのようでしたので、単位を箱に直すと、供給量は1191万箱/月ということにします。(すべて箱じゃねー袋もあるという意見はめんどくさいので聞きません。)
2. 需要について
さて、需要の計算です。 前提として、個人一人ひとりではなく、実際には1家庭で買い求めるかと思いますので、「世帯」として計算することにします。 日本の総世帯は、H27の国勢調査で、5344万世帯とのことです。なお世帯平均人数は2.47人とのことです。 https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/20-21-h28.pdf
この世帯が1月あたりどのくらいマスクを消費するか計算します。
今後も引き続きコロナウイルスが猛威を振るうと予想されますので、外出時には1日1枚使用する(みんな使用したい)こととして計算します。 では、「一般人がどの程度外出するか」というのは調べたら出てきました。 www.mlit.go.jp
これによると、平日80.9%、休日59.9%との調査結果でしたので、加重平均すると1日あたり75%が外出することとなります。
この数字を使うと、1世帯がひと月に使用するマスクは、2.47人×30日×75%=55.6人となりますので、55.6枚(約1.1箱)という結果になりました。
これに世帯数(5344万世帯)を掛けると、需要は5941万箱/月となります。
3.結果発表
供給 ひと月あたり 1191万箱
需要 ひと月あたり 5941万箱
(1箱50枚入り)
はい、需要の20%しか供給できない結果になりました。
しかも、例えばひと月に1世帯1箱ずつ合計1191万箱を供給してもその月に1世帯1.1箱消費しますので、需要が全く減らないという悪循環。。
手に入らない訳だ。今後も手に入りそうにないですね。。。
はっ!!そのための、ガーゼマスクか!!(洗って繰り返し使える!!笑)
この結果を見るとガーゼマスクやむなしと思うと同時に、
24時間体制でマスクを製造いただいている皆様に頭が下がる思いを抱くのでした。
ただ、あの総理がつけてるガーゼマスクはないなー。せめてプリーツ付きがいいです。。
(かなり適当に計算した結果ですが、だれかちゃんと計算した版を公開すれば、みんな納得すると思うのですが。)